2016年09月02日

農と農園への想い 2016/8/3農業共済新聞記事

前にご縁のあった農業共済新聞さんから依頼いただき、原稿を書かせていただきました。「むすび農園」について最近感じていることを、自分なりにまとまって書けたので掲載させていただきます☆ 

「私の生きる喜びは農にある」ということを強く実感したのは、原発事故後に茨城県から長野県へ農園を移転するため、畑から離れていた1年間でした。土に触れたい。野菜が日に日に大きくなっていくのをみたい。熱いお風呂に入り、今日もよく働いたなあと布団に入りたい。
 地球環境や社会のあり方に疑問を持ち、農を切り口としてよりよい社会作りをしたいと始めた百姓暮らしですが、今や私にとって農は生きる喜びそのものであるんだなあ、と改めて感じました。
 松本市に来てからは早朝の収穫から出荷、農作業までのボランティアの方に「縁農(えんのう)」で支えていただいています。今では20名ほどのメンバーがいます。「子供を畑で転がせながら育てたい」と思ってきた私ですが、同じように感じている方も多く、畑で子供たちがハイハイしたりキュウリをかじったりする傍ら、母たちは草取りをしながらおしゃべりに花を咲かせています。
 いつでも子連れで行ける場があって、子育てや食べ物などいろんな話ができる仲間がいる。この安心感は生きていくうえでとても大切なことだなあと実感しています。畑が中心にあることで、体を動かして働く喜び、いのちをはぐくみいただく喜び、自然のリズムと共に暮らす喜び、そんな誰もが本能的に求めている生きる喜びが広がっていくように思います。
 出荷しない野菜を皆さんと分けているのですが、台所は別でも、誰もがニンジンばっかり食べている時期があったり、季節折々の保存食をつくっていたり。「共同自給」のような感覚の面白さも最近は感じています。
 今年に入ってはじめたのは「畑のこどもプログラム」です。できるだけ子供たちの力でたき火を起こし、ご飯を炊いてみそ汁やカレーを作ります。子供たちが畑から野菜を収穫して青空の下でお料理をする傍ら、大人は農作業。お昼に一緒に味わうご飯のおいしいこと。どんな環境でも生きていける、そんな生きる力のある子供たちを、みんなで一緒に育てていきたいと願っています。
 この「こどもプログラム」を企画してくれているのも、子供と野外活動が好きなボランティアのお母さん。私一人ではできないことも、いろんな方が関わってくださることで広がっていきます。
 メンバーのアイデアで、しょうゆづくり、農園の野菜を使った一日カフェ、ニホンミツバチの巣箱設置などにも挑戦しています。
 一人の夢からみんなの夢へ。関わってくださる方が自分らしく輝き、畑から元気がひろがっていくような、そんな参加型の農園でありたいと願っています。
 (阪本瑞恵 長野県松本市、野菜、むすび農園)2016/8/3 農業共済新聞
posted by むすび農園 at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 農家のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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